近頃は、男性の美容への意識も高まりスキンケアをおこなう男性も増えてきたように感じます。
かくいう筆者も、レーザー脱毛や、毛穴・ニキビ跡治療のレーザーを美容クリニックで受けており、このブログでもレポート中ですが、クリニックに行くと男性の患者さんも2~3割はいて美容医療を受ける男性の多さに驚いています。
さて、病院の治療となるとお金もかかりますし敷居も高いですが、もっと手軽で、もっと基本的なスキンケアがUVケアです。
肌の老化の8割は光が原因でおこりますので、毎日のケアがもっとも肝心なのです。
特に男性は、女性のようにメイクをしませんので、紫外線に対しノーガードになりがちです。
ですので今回は、男性でもUVケアをした方がいい理由と、男性でもしやすい紫外線対策を3つ紹介して行きたいと思います。
肌老化の原因の80%は光老化
肌老化の原因の80%は光老化、残りの20%が加齢による老化と言われています。
紫外線が肌老化に影響があると言われてもピンとこないかも知れませんが、こちらの画像を見ると分かりやすいと思います。
出典:https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/nejmicm1104059
有名な画像ですので、見たことがある方も多いかと思います。
28年間トラック運転手の仕事をしていた男性の写真ですが、左ハンドルの車を運転し続け顔の片側だけ直射日光を浴び続けてきたため、左右で別人に見えるほど。
顔半分の肌が老化しシワが深く刻まれています。
シミは紫外線の影響で出来るイメージがありますが、シワにも大きく影響があるのですね。
変わって下の写真は、僕と友人の写真です。
ともに現在36歳ですが、20代のうちからUVケアを欠かさなかった僕と日焼け止めを塗る習慣の無い友人とでは、首のシワの深さに差が出てきたように感じます。
シワはあくまで個人差があるものですし部位によっても変わりますので、僕と友人の2例の写真だけではサンプルにはなりませんが、30代中盤になると他の方と比較しても老化スピードに差を感じる事が多く、日頃のUVケアの大事さを実感しています。
紫外線の種類
皮膚の老化に影響をあたえる紫外線ですが、波長の長さにより以下の3種類に大別されます。
紫外線A波 (UVA) |
表皮より奥の真皮まで届く紫外線。真皮には肌のハリの元であるコラーゲンやエラスチンがありUVAによるダメージが蓄積するとシワやたるみの原因に。 |
紫外線B波 (UVB) |
皮膚を赤く腫らすなど、日焼けの原因となる紫外線。メラニンの生成を促すのでシミ・ソバカスなどの色素沈着の原因にも。 |
紫外線C波 (UVC) |
UVA UVBより有害だがオゾン層に吸収され地上までは届かない。 |
UVCは、オゾン層により吸収されるため、現状では地上には届かない紫外線となります。
UVAは肌の奥深くまで作用しシワやたるみの原因になります。
日焼け止めには防止効果がPA+といった形で表記されています。
PAの後の+は4段階あり、PA++++がもっともUVAをブロック出来る日焼け止めになります。
PAは、Protection grade of UVAの略ですので覚えやすいですね。
UVBは皮膚表面に影響が留まりますが、有毒性がUVAより強く炎症(日焼け)を引き起こします。
日焼け止めのカット率はSPF(Sun Protection Factor)で表記され、数字が大きいほどUVBの防止効果が高くなります。
日本ではSPF値50まで、それ以上はSPF50+と表記されます。
紫外線が多い季節
下の図は環境省が発表している紫外線量のグラフになります。
出典:環境庁
環境庁のデータによると、7月8月が紫外線のピークであることがわかりますが、5~10月も紫外線量が多いことが分かります。
次に、天候による紫外線量の違いはというと下のようになります。
天候 | 紫外線量 |
晴れ | 100% |
うす曇り | 80~90% |
曇り | 60% |
雨 | 30% |
曇りでも意外と紫外線量は多いですね。
特に薄曇りでは晴れとあまりかわらない紫外線量です。
曇りやうす曇りでも、油断せず紫外線対策をした方が良いでしょう。
男性でも出来る日焼け対策
では、具体的に男性でもしやすい日焼け対策はどのようなものがあるのか紹介していきたいと思います。
日焼け対策には、日焼け止め以外にも、日傘や、サングラス、つば広の帽子などでもおこなえますが、日傘やつば広の帽子は、女性ほどファッションに合わせづらく男性には敷居がちょっと高い。
そこで男性でもしやすいUV対策が以下の3つになります。
・飲む日焼け止め
・カーテン、紫外線カットフィルム
塗る日焼け止め
もっとも一般的なUV対策ですが、一番確実な効果があります。
薬局で安売りしているものでも十分な効果がありますので、塗る習慣をつくるようにすると良いかと思います。
塗り方のコツとしましては、
こまめに塗り直しをする
の2点。
日焼け止めは、多くの方は薄く伸ばしすぎてしまい規定量をしっかり塗れていない事が多いのです。
日焼け止めの正しい分量は製品によっても違いますが、およそ1㎠につき2㎎。
1回で塗るには少し多いのですが、顔全体で500円玉くらいの量が正しい分量ですので、2度塗りするなどしてたっぷり塗りましょう。
また、日焼け止めは汗や衣服の擦れで時間が経過すると落ちてしまいます。
ですので、2~3時間おきに塗り直すとよいとのこと。
とは言っても、なかなか塗り直しをしている暇なんてないですよね。
それでも、朝に塗っているのと塗っていないのでは差が出ますので、日焼け止めは必ず塗るようにしましょう。
以下、僕が実際に使っているおすすめの日焼け止めになります。
日常使い用
普段使い用は、ビオレUV アクアリッチ ウォータリエッセンスを使っています。
僕はコストパフォーマンス重視ですのでこの商品です。
レーザー治療を受けていると、冬でもUVケアをおこなわなければなりませんので、日焼け止め代も馬鹿にならないんですよ。
他にも安い商品もありますが、なぜ、この商品がおすすめなのかというと、ニキビが出来づらい設計がされているからです。
僕は脂性肌&敏感肌で、日焼け止めを塗ると翌日にはニキビが出来てしまうのですが、この製品はニキビになりづらい。
ウォータープルーフで、朝つけただけでも効果が持続するので文句なしです。
レジャー・お出かけ用
遊園地や食べ歩きなど、1日外を歩く予定がある時はANESSAの日焼け止めを使用しています。
ANESSAは昔からある定番の日焼け止めですが、年々バージョンアップしていて2018年からは汗・水に触れると、より強固にUVブロック膜が出来るアクアブースター技術を採用しています。
スーパーウォータープルーフと名乗るだけあって、本当に汗に強い。
僕のようにレジャー用に使うのでも、外仕事の方の普段使いにもおすすめです。
スプレータイプ日焼け止め
毎日使っている訳では無いですが、「今日は日差しが強いな。」、「1日中出歩く。」という時は、スプレーの日焼け止めも併用して使用しています。
スプレーのいい所は、髪にも使えて塗りムラも出づらいところ。
髪や頭皮は紫外線で痛むので1日外出する時は必ず使っておいた方がいいです。
飲む日焼け止め
飲む日焼け止めはここ数年話題になっていますが、どんなものなのかというと、紫外線を吸収する効果があったり、抗酸化作用の強いサプリメントになります。
抗酸化作用とは、紫外線のダメージにより活性酸素が発生し老化の原因になるのですが、その活性酸素の働きを抑える働きや、日焼けによる炎症を抑える働きがあるというもの。
サプリメントといっても、臨床実験による科学的根拠(エビデンス)があるものです。
ですが、飲む日焼け止めで調べても、美白サプリもヒットしてしまい区別がつきづらい…。
では、どのような商品が飲む日焼け止めなのかというと、「ファーンブロック」(PLエキス)または、「ニュートロックサン」が使われているものが飲む日焼け止めになります。
両者の違いはというと、「ファーンブロック」はシダ植物から抽出されたLPエキスを使用していて、紫外線を吸収する効果と活性酸素除去効果があり即効性があります。
服用後30分位で紫外線防止効果が出はじめ、4~5時間ほどのあいだ効果が持続する飲む日焼け止めになります。
一方の「ニュートロックサン」は、シトラスとローズマリーから抽出したエキスが使われています。
フェーンブロックとの違いは、紫外線吸収効果は無く、かわりに強い抗酸化作用があります。
ですので、即効性はなく、飲みはじめてから1週間くらいで効果が出始め、飲み続けることにより常に紫外線に強い体が作れるといったもの。
強い活性酸素除去効果がありますので、日焼け対策だけでは無く美肌ケアとしても期待が出来ます。
両者を使用しているサプリは以下になります。
ファーンブロック (PLエキス) |
ヘリオケア ヘリオホワイト やかないサプリ noUV |
ニュートロックサン | ホワイトヴェールプレミアム インナーパラソル16200 ビセットホワイト |
飲む日焼け止めにつきまして、詳しくは下の関連記事をご覧ください。
カーテン・ガラスフィルム
忘れがちになのが家にいる間の紫外線です。
特に、睡眠時に枕元の近くに窓がある方は、朝日による紫外線に注意です。
夏場の日の出時刻は5時前後。
毎朝7時に起きるにしても、2時間無抵抗で紫外線を浴びることになります。
僕は、以前まではレーザー治療中は枕の向きを変え対応していましたが、いまでは紫外線カットのガラスフィルムを貼って対応しています。
おすすめ製品は、アイリスオーヤマのガラス飛散防止フィルムです。
大きい窓から小さい窓に対応できるサイズがあり値段も安い。
そして、紫外線カット率99%とカット率も高くコストパフォーマンスのよい商品です。
ただ、貼り方のマニュアルが不親切で少し難しいので、購入の際はこちらの記事も参考にご覧下さい。
以上、男性でもしやすい紫外線対策を3つ紹介致しました。
すでにシミ・シワができてしまっていて気になる場合には、僕のように医療による美肌治療に挑戦されてみてもよいかと思います。
よろしければ、美肌治療のレポートなども読んでいって下さい。