先月、頬の毛穴改善を目的にダーマペン4とマッサージピール(コラーゲンピール)を受けてきました。
それぞれ、別々の施術としても受けることが出来ますが、この2つの施術は組み合わせることでより効果を期待することができ、ヴェルベットスキンの名で施術を採用しているクリニックも多くあります。
施術から3週間以上経ちましたので、施術の流れや、痛み、ダウンタイムの経過、フラクショナルレーザーとの違いなどレポートしていきたいと思います。
なぜダーマペン4を受けたのか?
ダーマペン4は、肌にわざと傷をつけ自然回復する力(創傷治癒力)を利用して、肌質を改善する治療です。
そのダーマペンと仕組みも効果も似た施術で、フラクショナルレーザーという施術がります。
両者の違いは何かというと、ダーマペン4がニードルを使い肌を傷つけ、フラクショナルレーザーはレーザーで肌を傷つけるという点。
僕は今までフラクショナルCO2レーザーを9回ほど受けていまして、毛穴や肌質の改善効果をしっかり感じていたのですが、ハードな施術ですので、施術を繰り返す度に赤みの残りやすさも感じるようになっていました。
関連記事:『フラクショナルレーザー【9回目】赤みがひかなくなってきたので対策を聞いてみた』
ダーマペン4は、熱が加わらない分フラクショナルレーザーよりマイルドな施術と言われていますが、もし、効果も変わらず、赤みも抑えられるのならば、今後の毛穴改善治療はダーマペン4でおこなった方がよいのかもしれません。
そのため、ダーマペン4のダウンタイムや効果を知っておきたかったというのと、1万円引きのチケットがあったので試すにはちょうど良かったという理由でダーマペン4の施術を受けてみました。
ですので、この記事ではフラクショナルレーザーと比較しての表現が多く見られます。
フラクショナルCO2レーザーについては、いままで1~9回のレポートを書いていますので、あわせて読んで頂くとより理解しやすいかもしれません。
1回目のレポートはこちら↓
ヴェルベットスキンを受けにクリニックに行ってきた
フラクショナルレーザーは機器の販売が2008年と歴史が古く、取り扱いのあるクリニックも多い施術です。
そして、今回受けたヴェルベットスキン(ダーマペン4+マッサージピール)はダーマペン4の登場が2018年、マッサージピールに使われている薬剤「PRX-T33」の開発が2012年と比較的新しい施術となります。
僕が、今回うけたクリニックも2019年12月にダーマペン4を導入したばかり。
そのためか、フラクショナルレーザーより相場は高めですね。
ダーマペン4+マッサージピール+麻酔で、割引チケットを利用して18,870円でした。
施術の流れ
施術は、カウンセリング後に、
の順でおこなわれます。
麻酔クリームは、洗顔後に施術台に寝た状態で看護師さんに塗ってもらいます。
塗った量の割にはそこまで麻酔が効いておらず心配だったのですが、施術自体はほぼ無痛でした。
15分ほど放置し、軽く拭き取ったあと自分で洗顔しました。
洗顔が終わったら、美容液を塗りダーマペンで肌に穴を開けていきます。
ダーマペンの打ち方はこちらの品川美容外科の動画のようにおこなわれます。
僕は、ダーマペンがはじめてという事で、顔全体を0.2mm、その後、毛穴が気になる両頬を1.5mmの深さで打ってもらいました。
0.2mmは浅すぎでは?と思いましたが、2回目からは、もっと深く打ってくれるとのこと。
ダーマペンが終わったら最後にマッサージピールの薬液(PRX-T33)を顔全体に塗布していきます。
ダーマペンの痛みは大したことはありませんでしたが、PRX-T33は結構しみました。
ですが、塗布時間はおよそ30秒ほど。
すぐ拭き取られるので痛みの心配はそこまでいりません。
ただ、塗布時間30秒というのは短すぎて不安ですよね。
マッサージピールという名前なのにマッサージしていませんし。
これで効果があるのか心配だったのですが、看護師さんの説明ではちゃんと薬液は浸透しているので効果はあるのだそう。
ダーマペンとの組み合わせでしたので、マッサージピールの時間が短いのかとも思いましたが、マッサージピール単体で施術を受けても塗布をしたらすぐに拭き取るのだとか。
帰宅後すぐに皮むけしていたので、おそらく作用はしているのでしょう。
最後に、薬剤を拭き取ったら氷で冷却をし、美容液を顔全体に塗布して施術終了です。
ダーマペン4に麻酔はいるのか?
最新型のダーマペンであるダーマペン4は、ニードル自体も34G(0.2mm)と細く、いままでのダーマペンに比べ振動しながらニードルを刺せるため痛みも少ない機種になります。
ですが、カウンセラーさんの話では、ダーマペン4にも麻酔をつける人の方が多いとのことです。
僕自身も、フラクショナルCO2レーザーと同じでかなり痛いものと想定していたので、麻酔をお願いしました。
しかし、実際にダーマペン4を打たれてみると、痛みは大したことはなく…。
今回は顔全体を0.2mm、頬の広範囲を1.5mmで施術しましたが、0.2mmは無痛、1.5mmは少しチクチクする程度。
感覚でいえば、電気シェーバーで髭を剃っている触感に近いです。
今回は麻酔クリームをつけてしまいましたが、つけずとも余裕で耐えられる痛みに感じました。
マッサージピールは、しみるものの一瞬で拭き取られてしまいますし、正直なところ、麻酔はもったいなかったです。
針を刺す深さでも変わりますが1.5mm以内であれば、初回は麻酔無しで試してみて、2回目から麻酔をつけるか判断すると良いのではないでしょうか。
トータルの施術時間は?
僕が施術を受けたクリニックでは、麻酔クリーム15分、ダーマペン10分、コラーゲンピール1分と、洗顔や美容液の塗布などを含めてもトータルで40分程度でした。
ですが、はじめて施術を受ける場合にはカウンセリング・ドクターカウンセリングがおこなわれます。
僕の場合は、予約時間を1時間過ぎてもカウンセリングが始まらず、施術も待たされ、トータルで2時間ほど待たされたので3時間は余裕を見ておいた方が良いかもしれません。
CO2フラクショナルレーザーとダーマペン4の違い
フラクショナルCO2レーザーとダーマペン4はどちらも、毛穴、小じわ、くすみ、ニキビ跡など、美肌・若返り効果を目的とした施術です。
ですので、どちらの施術を受けていいか悩んでいる方にむけ、両施術の違いと、実際にどちらも試した僕の本音の感想をお伝えしたいと思います。
ただ、あくまで個人的な感想ですし、個人によって向き不向きも変わりますので、どちらの施術をおこなうかは、カウンセリングでクリニックに相談することをおすすめします。
大きな違いは熱ダメージがあるかないか
ダーマペン、フラクショナルCO2レーザーどちらも肌に傷をつけ回復をすることにより肌を入れ替える施術となりますが、傷をつける方法が違います。
ダーマペンは直径0.2mmの針を刺すことにより肌に傷をつけますが、フラクショナルCO2レーザーは、レーザーメスにも使われる炭酸ガスレーザーを肌に照射し傷をつけます。
つまり、フラクショナルレーザーは熱が加わるという違いが生まれます。
それにより、ダウンタイムの状態も変化しますし、施術自体も熱が加わらないダーマペンは施術前に皮膚の消毒が必要になります。
また、傷穴の直径自体もCO2レーザーの方が若干大きくなるそうです。
施術の痛みは?
施術の痛みでは、圧倒的にダーマペン4の方が小さく感じました。
フラクショナルCO2レーザー(最大深度2.5mm)は、細いフォーク状のメスで肌を焼き切っている感覚があり、麻酔が無ければ耐えられません。
いっぽうのダーマペン4は、1.5mmの深さであっても髭を剃っている感覚に近く、たまにチクチクする程度と、麻酔が無くても耐えられるであろう痛みでした。
当然、ダーマペン4も深さをかえれば痛みも変わるでしょうが、フラクショナルCO2レーザーよりはかなり優しい痛みですね。
ダウンタイムの差は?
クリニックの説明では、熱ダメージがない分、ダーマペン4の方がダウンタイムはマイルドで楽になるとのこと。
ただし、肌を傷つけるので赤みが出ないわけではないとの説明でした。
実際に施術中の痛みも弱かったので、ダーマペン4の方がダウンタイムが短いのではと期待していたのですが…。
結果、意外にもダウンタイムの長さはほとんど変わりませんでした。
そして、ダウンタイムの質そのものが違うように感じました。
詳しく違いを説明すると、フラクショナルCO2レーザーは、レーザー後は顔が真っ赤に腫れ上がり、2~3日経つとドット状のカサブタができ、5日目頃にカサブタが取れダウンタイムは終了。肌がツルツルの状態になります。
いっぽうのダーマペン4は、カサブタは出来ません。
術後から、赤みといいますか内出血のようなアザが広がり1週間ほどかけて徐々にアザが薄くなります。
アザになってしまうのは、フラクショナルレーザーのように傷口が熱で焼かれないためと思われます。
フラクショナルCO2レーザー | ダーマペン4 |
全体的な赤みとカサブタが出来る | 内出血が出る |
5日ほどでおさまる | 5~7日ほどでおさまる |
ダウンタイム中の痛み自体は、フラクショナルCO2レーザーの方が大きく3日ほど継続し、ダーマペン4は1~2日の間少し痛む程度と快適でした。
状態も、フラクショナルCO2レーザーの方が腫れあがりカサブタで顔がザラザラとなりますので目立ちます。
ですが、ダーマペン4のダウンタイムはマイルドなものの内出血がなかなか消えないので、ダウンタイムの期間自体はほぼ差は無くフラクショナルレーザーの方が少し短いほどでした。
ダーマペン4にはダウンタイムの軽減を期待していたので今回の結果は残念でしたが、ダーマペン4は針の深さの調整も容易です。
0.2mmで施術した部分は、施術2時間程度で内出血もなく赤みも引いていましたので、どうしてもダウンタイムが長いと困るという方は、針の長さを短く調整する。
または、深く打つ範囲を限定的にし、メイクで隠すとダウンタイム中でも外出しやすいのではないでしょうか。
フラクショナルCO2レーザーのダウンタイムについてはこちらの記事で詳しく解説しています。
毛穴への効果はどちらがあった?
クリニックの説明では、フラクショナルCO2レーザーとダーマペンで効果の差はないが、マッサージピールと組み合わせられるダーマペンの方が少ない回数で済むとの説明を受けました。
つまり、クリニックは僕が今回うけたヴェルベットスキンの方が毛穴に効果的との見解です。
では、実際にどちらが効果があるのかというと分かりませんでした。
なぜ分からないのかというと、毛穴の広がり自体が少しづつしか改善しないため、1回では分からず回数を重ねる必要があるためです。
僕の場合はフラクショナルCO2レーザーの時も、変化を感じ始めるまで3回ほどの回数が必要でした。
ヴェルベットスキンも3~5回は回数が必要になるとのこと。
どちらにしろ、新しい施術だからといって、「1回で効果抜群!ヴェルベットスキンはフラクショナルレーザーよりすごい!」と違いをはっきり実感できるものでは無いのは確かです。
マッサージピールによるハリやツヤの効果も、最短の施術間隔である術後3週間まで経過を観察しましたが、施術前との違いが分かるものではありませんでした。
ひとつ術後の効果の違いをあげるとすれば、熱収縮のあるフラクショナルCO2レーザーはダウンタイム中に毛穴がキュッと締まり、術後2週間目頃にかけて徐々に毛穴の広がりが戻っていきます。
カサブタが取れたあとは肌もツヤツヤになりますので、ダウンタイム明けの5~7日目頃には肌状態がとても良く、効いているという実感があります。
そして、グロスファクターのイオン導入をオプションで付けた際は、施術後1ヵ月後の肌のハリ・ツヤにはっきり違いを感じました。
一方のヴェルベットスキンは、施術後の毛穴の一時的な収縮はなく、内出血以外は見た目の変化はありませんでした。
まあ、今回は初回の施術でしたし、回数を重ねることでじわじわと結果がでるものですので、こんなものでしょう。
断言できるほど大きな差は感じられませんでしたし、レーザー出力や針の深さなど施術方法でも結果は変わりますので、僕個人の感想の範疇にとどまりますが、フラクショナルCO2レーザーの方が美肌効果は高いのでは無いかと感じました。(その分ダウンタイムが辛いですが。)
実際の効果の差は、顔半分ずつで5回ほど、フラクショナルCO2レーザーとダーマペン4を試すような事をしないと分かりそうにないですね。
ダウンタイムの経過写真
施術の説明 毛穴・ニキビ跡・小じわなどの美肌治療、若返り治療
施術のリスク・副作用 3~7日ほどの赤み・内出血
施術の価格 自由診療 計18,870円
ヴェルベットスキン(ダーマペン4+マッサージピール)のダウンタイム経過写真です。
施術前
施術直後
クリニック内で撮りました。
1.5mmで打った頬や、骨ばったおでこに赤みがでています。
帰宅時はマスクは必須です。
帰宅後はより内出血がくっきりとしていますが、0.2mmで打った部分の赤みは消えています。
頬や顎に皮むけがおきていました。
1日経過
まだ内出血がくっきりとしていて人前には出られそうにありません。
2日経過
昨日より赤みはおさまりました。
深く打ったのは頬のみですので、メイクやマスクで隠せるのであれば外出は出来そうですね。
フラクショナルレーザーですと、2日目頃の外出は難しいです。
痛みは、内出血部分がほんのりと痛みます。
3日経過
痛みは無くなりました。
昨日よりさらに赤みは薄くなりましたが、肉眼で見ると写真よりはっきりと見えますので、ノーメイクであれば気づかれると思います。
3日目頃はフラクショナルレーザーであれば、まだ痛みも残り顔がカサブタでザラついている時期ですので、かなり楽に感じます。
4日経過
ニキビ跡の色素沈着程度にまで落ち着きました。
顔全体を1.5mmで打っていたとしたら、まだ目立ちそうですね。
アップでみるとこんな感じです。
5日経過
うっすらと赤みが残っていますが、メイクをせずとも外出できそうです。
アップです。
7日経過
内出血はおおよそ消えました。
アップで見ると、まだ赤みが残っていますが、ほぼダウンタイムは抜けたと言っていいと思います。
15日経過
肌状態も安定しました。
ダウンタイム中は、前回のレーザー治療と同じく、EGFが多く配合され、治療後の色素沈着を90%予防するドクターズコスメ『Easydew RXリペアコントロール ゲルドレッシングマスクシート』でホームケアをおこないました。
この製品について詳しくは、こちらの記事で解説しています。
ヴェルベットスキン1回目まとめ
・ダウンタイムには内出血がおき長引く
・施術の痛みは小さい
・ダウンタイム中の痛みも小さい
・1.5mmではダウンタイムは1週間ほど
フラクショナルCO2レーザーとヴェルベットスキンの違いをまとめると以下の通り。
効果の差 | 不明 |
痛み | フラクショナルの方が強い |
ダウンタイムの程度 | フラクショナルの方が目立つ |
ダウンタイムの期間 | ほぼ同じ |
あくまで、施術方法で変化しうるものですが、効果の差は断言できるほど分からず、痛みはフラクショナルCO2レーザーの方がはっきり強いと言えます。
ダウンタイムの辛さはヴェルベットスキンの方が軽いものの、内出血が残りやすいため期間自体はフラクショナルレーザーより若干長いものとなりました。(ただし針を浅く打つとダウンタイムも短くできる。)
ですので、痛みに自信がない、肌ダメージを抑えたい、ダウンタイムを楽に過ごしたい、という方にはヴェルベットスキンが向いていると思います。
ヴェルベットスキンを導入しているクリニックはまだ少ないのですが、全国展開している大手では品川美容外科が取り扱っています。
品川美容外科はフラクショナルCO2レーザーの取り扱いもありますので、検討されている方は公式サイトをチェックしてみて下さい。
公式サイトです。
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フラクショナルCO2レーザーの術後経過については、こちらの記事をご覧ください。