去年、ゴリラクリニックのスキンケアトライアウトで機械による肌診断をしてもらいました。
その時に、マイクロスコープで肌のキメや毛穴を見る機会があったのですが、毛穴の詰まりの酷さに驚きました。
目視した肌と拡大した状態ではこんなにも違うとは…。
そこで、定期的にマイクロスコープで肌状態を記録し続ければ、スキンケアの善し悪しの判断基準になるのでは?と考えマイクロスコープを購入してみました。
ゴリラクリニックのスキンケアトライアウトはこちらの記事でレポートしています。
コスパ重視で中国製のマイクロスコープを購入
ネット通販でコスパのよいマイクロスコープを買おうとするとあまり選択肢はありません。
僕が買ったのは、こちらの商品。
箱や説明書を見ても、製造メーカー名すら書いていない中国製のものです。
説明書には、何か質問があれば弊社まで連絡下さいと書いてあるのに、連絡先どころか社名すらわかりません。w
amazonでは、様々な製品で、このような謎の中国メーカーの同一製品が、ブランド名や、商品名、パッケージだけ変えて大量出品されていますよね。
マイクロスコープの場合は、ネット通販では、このデザインの製品がもっとも安い価格帯になります。
メーカー品は1万円以上しますし、肌状態のチェックに使うだけですので、そこまで高性能である必要はないでしょう。
口コミも悪くないようですし、ダメ元で買ってみました。
ちなみに、この安価なマイクロスコープは、有線での接続とwi-fi接続のもの2種類があります。
値段は1000円ほどwifi接続が高いのですが、僕はwifi接続を購入しました。
有線ですと、コードが撮影の邪魔になるかもしれないと思ったのと、接続端子がUSB、MicroUSB、type-Cの3種類だったので、iphoneでは使いづらかったんですよね。
AndroidやPCで使うし、コードが1.3mでも問題ないぜ!という方は、有線でも十分だと思います。
マイクロスコープの使い方
使い方は、説明書を読まなくても使えるくらいには簡単でした。
wifi接続し、スマホアプリを起動し、マイクロスコープを撮影したいものに向け、ピントを調節し、撮影ボタンを押すだけです。
長押しでオン/オフできます。
焦点距離調節ローラー
クルクルまわしてピントを合わせます。
カタログスペックでは50~1000倍に拡大できるそうですが、ホントかなー。笑
撮影ボタン
押すと撮影ができます。
スマホアプリにもシャッターボタンがあるので、そちらで撮影することも可能。
LED光源調整ローラー/リセットボタン
クルクルまわすと明るさを調整できます。
リセットボタンは、針金などで刺して押します。
電源が消せないエラーが何度か起きたのですが、その時はリセットで対処できました。
リセットしても、撮影したデータはスマホアプリに残ります。
スマートフォンアプリ
wifi接続は、マイクロスコープの電源を付けた状態で、スマホのwifi一覧を見ると「HVcam」という接続があるので選択。
wifi接続後にアプリを起動すると、スマホの画面で写真や動画の撮影が出来ます。
撮った写真の管理もアプリでおこないます。
アプリページのリンクは以下になります。
マイクロスコープで撮影するのは楽しい
このマイクロスコープで撮った写真を見てみましょう。
キウイフルーツ
化石が入っているかもしれない石
一万円札の隠し文字
思っていたよりちゃんと写りますね。
倍率はカタログには50~1000倍と書いてありますが、実際にピントが合う倍率は40~50倍程度ではないかと思います。
そして、写真を見て頂ければわかる通り、画像の解像度はあまりよくありません。
ちなみに、一万円札の「ホ」の隠し文字は、透かしの上、中央よりやや左よりの位置にあります。
このように、肉眼ではよく見えないものが見えるのはちょっと楽しい。
肌もしっかり写る
では、肝心の肌の状態の写真も見てみましょう。
下の画像は僕の小鼻の写真です。
汚い画像を載せて申し訳ないです。
キメが無いですし、毛穴が詰まっていますね。
キラキラしているのは、ケミカルピーリング後のダウンタイム中につき、保湿剤をたっぷりつけているためです。
スマホの外カメラで撮ると下の画像のような感じです。
肉眼ではあまり毛穴は詰まっているようには見えないのですが、マイクロスコープで見るとこんなに詰まっているとは。
また、僕は小鼻の血管が拡張してしまっているのですが、薄ピンクの血管も確認できます。
倍率は50倍程度にしかできませんが、クリニックの肌診断で見せてもらった画質と大差はなく、スキンチェックに使うには十分なのではないかと思います。
マイクロスコープはスキンケアに本当に必要なの?
4ヵ月ほどマイクロスコープを使用しての感想です。
プラス面の感想
まずは、プラス面の感想から。
安物のマイクロスコープでも、肌状態をしっかり確認することができますし、細かい変化にも気づけるメリットがあると思いました。
先月、ハイドラフェイシャルという角栓を洗い流しながらピーリングをおこなう施術を受けたのですが、術後に肌が明るくなり状態もよくなったように感じたのです。
マイクロスコープで確認したとろ、角栓も少なくなっている様子。
そして、目視では術後3日目くらいには肌状態は戻ったと感じていたのですが、術後1週間後にマイクロスコープで見てみると、まだ角栓の詰まりは戻り切っておらず以前より少なかったんですよね。
このように、見た印象と拡大した肌の状態は完全には一致せず、マイクロスコープで見ていなければ、ハイドラフェイシャルの効果を過小評価していたかもしれません。
ですので、スキンケアのチェックとして細かく見ることは有効なのではないか感じました。
ハイドラフェイシャルのレポートはこちらの記事をご覧ください。
マイナス面の感想
続いて、マイナス面の感想です。
マイクロスコープはwifi接続し、何枚も撮影し、パソコンに画像を転送し、ファイリングしてと、画像管理が面倒くさいです。
パソコンにフォルダー分けをし管理できるマメさがあれば問題ありませんが、カメラロールに保存をしただけでは、どこの部位の写真で、どのような状態の時に撮ったのかすぐ忘れてしまいます。
撮影自体も時間がかかり面倒ですので、買って数回使って満足してしまう人も多いのではないかと思います。
そして、同じ毛穴を撮影しようとしても、ミクロの写真撮影ですので僅かなズレが起きてしまい困難。
また、小鼻や頬など平面部分の撮影は押し当てながらできるのですが、鼻の頭など球体の部分はマイクロスコープの先に入り込んでしまうためピントが合いません。
結局は、肉眼でどう見えるかですので、スマホの外カメラで撮影したほうが、管理もしやすく肌状態の記録になるのではないでしょうか。
もちろん、マイクロスコープは、細かく確認出来るメリットはありますが、あくまでオタク向け。
マイクロスコープがあるからスキンケアで大助かりということは無いかな。
スキンケアに対するマイクロスコープの評価
結論として、マイクロスコープはスキンケアに有効ではあると思います。
ただ、使用やデータ管理は面倒で、肉眼でも分かるものをより詳しく見られる程度なので、マメさに自信のある方にしかおすすめできません。
スキンケアへの有効度は、肌の水分量や脂分量の測れるスキンチェッカーの方が大きいと思います。
特に、スキンケア用品の取捨選択に便利ですね。
化粧水を塗って数時間経過しても水分量が低下していないかなどを調べれば、自分にあっているのか数値として一目瞭然ですので、僕は新しいスキンケア用品を試した時に毎回測定しています。
たまにハズレの化粧品を使った時などは、乾燥で脂の分泌量が増えるというのを、数値として実感することもできます。
手軽に測れるので使わなくなってしまう人も少ないのではないかと思います。
マイクロスコープは、より研究したい方や、色々拡大して遊びたい方は試してみるとよいのではいかがでしょうか。
お札や葉っぱの表面を見るのも楽しいので、小さいお子さんのいる方にはいいかも。
僕は、お酒を飲まないので調べられなかったのですが、キリンビールのロゴにも隠し文字があるらしいですよ。笑