いままで色々な美容クリニックに行き、色々な先生に施術をしてもらってきました。
結果にとても満足した先生もいましたし、なかには失敗としか思えない結果になってしまったこともあります。
また、カウンセリングの段階でヤバいと思って、契約をしなかった先生もいます。
ですので今回は、僕が考える、気を付けた方がいい先生の特徴や、まかせていい先生の特徴を紹介していきたいと思います。
あくまで僕自身の考えですが、判断の参考にしてもらえればと思います。
失敗する医者の特徴
失敗されてしまったまたは、この人に任せるのは不安だと感じた人には以下のような特徴がありました。
慌ただしい&雑
僕には明確に失敗されたことが2回あるのですが、どちらの先生も雑でした。
美容医療ではペンで下書きしてから施術をおこなうものが多いですが、その線が雑な先生は施術も下手なように思えます。
前に、担当した先生がほかの患者さんと掛け持ちで施術をしていたことがありました。
忙しかったのか、先生はサッサッと雑に下書きの線を引き、いったん他の患者さんを見に施術室を出ていってしまったんですよね。
その時に線が曲がっていてほうれい線の外側に跳ねてしまっていたのですが、戻ってきた先生はそれに合わせてヒアルロン酸を打ったので、逆にほうれい線が目立つという結果になってしまいました。
もうひとりの失敗した先生も、何だが忙しそうに施術室に入ってきて不安でした。
そして、普通ならあるはずの、
・前回の施術はどうだったのか
・今回の要望
・施術箇所の消毒
をせずにそのまま、じゃあはじめていきますと施術をしようとしたんですね。
額のボトックスだったのですが、案の定、注射の打ち方も雑で、片目だけ30%ほど開きが悪くなりアンバランスな顔になる結果となってしまいました。
フィードバックをおこなっていない
技術というものは、行動に対し、結果を知り、修正をすることで上達をしていきます。
上で話した失敗例の先生ですが、僕もフィードバックが必要だと思い、うまく行かなかったとメールで連絡したわけです。
それで、担当医師に伝えますとの返事があったのですが、次にまたその先生に診てもらった時にまったくそのことを先生が知らない雰囲気だったんですね。
「今回もヒアルロン酸は打ちますか?」
と、何事もなかったかのように聞いてきました。
カルテにも書いておらず、そして、先生自身も前回の施術はどうだったのか聞いてくることはありませんでした。
行動に対する結果を知ることがなければ、上手くなりようがありません。
その先生は、本質的に雑なうえに成長する可能性も低いということがわかりましたので、それきりとなりました。
事実を認められない
事実を認めないという、成長しづらい人の特徴なのではないかと思います。
前述した失敗した先生ですが、ヒアルロン酸以外にも、糸リフトも入れてもらっていたんです。
それで、糸リフトの持ちがどれくらいだったか聞かれた時に、
2.5カ月くらいの持ちでした。
と正直に答えたところ、
そんなはずはないです。
という返答が返ってきたんですね。
その後も僕の返答に納得していない様子でした。
僕は、毎日経過の写真を一定の環境で撮り続けていますので、それを比較して出した日数です。
そして、その後何度も糸リフトを入れて分かるのですが、いつもそのくらいの持ちなんですよね。
ほかの先生に同様に答えると、
「そうでしたか。それくらいの人も多いです。」
「脂肪がたるんでいるタイプではないので、そのくらいになるかと思います。」
「そうだと思います。私ならあなたには糸リフトはしないかな。」
などと言った回答で、回答内容を否定されることはありませんでした。
おそらく、先生はフィードバック自体をあまりしていなかったので、カタログとの乖離に信じられなかったのでしょう。
ただ、事実を受け入れられないというのは、情報を正しく処理できていないということですので、技術者としては問題なのかと思います。
患者のことは二の次で利益や自分の都合を第一に考えている
患者はよりよい自分になるために美容医療を受けます。
そのため、医師もその実現を第一に知識と技術を提供すべきものだと思いますが、残念ながら自身の利益しか考えていない医者もいます。
カウンセリングにいった時に、希望したトライアルの施術とは別の施術を勧められたことがありました。
もともと受けようと思っていた施術でもなかったうえに、相場とかけ離れた高額な施術だったので、持ち帰って考えますと僕は答えました。
すると、
なぜ契約できないんですか?何が納得できないんですか?
と睨みつけるような顔で今日契約させようと圧をかけてきた医者もいました。
悪徳な商売で有名なクリニックの出来事でしたが、
明らかに、低額の施術を餌にした押し売り商法でしたね。
ここまでひどくなくても、カウンセリングの時に、出まかせを言ったり、面倒そうな応答をする、誠実な仕事をしていない先生は避けた方がいいかと思います。
カタログ的な説明しかできない
カタログ的な返答しかできない先生も信用しない方がいいでしょう。
ありがちな例としては、
この糸リフトはどれくらい持ちますか?
と聞いた時に、
溶けるまで時間がかかる糸なので2年持ちます。
とだけ答えるような先生です。
美容医療というのは、その機器や機材を販売しているメーカーが、効果が出るまでの回数や、効果の持ちなどのカタログスペックをクリニックに説明します。
それで、糸の販売業者が糸の持ちは2年ですと説明しているので、そのままの説明をする訳です。
ただ、糸が溶けるまでの時間と、引き上げが継続する時間は別物です。
まともな先生であれば、何か質問をした時に、
糸が溶けきるまでは2年ですが、実際は半年くらいで元に戻ります。
と言った自身の知識をまじえた返答が出てきます。
ホームページに書いてあるような説明しかできない先生は、
経験や知識が乏しい、または商売のことしか考えていない方ですので、避けた方が無難です。
質問をした時にはぐらかす
また、同様な理由で、経歴が長く地位が高い先生でも、質問を煙に巻くタイプの方は僕は避けます。
例えば、HIFUの質問で、
「4.5mmなどカートリッジの照射深度が決まっていますが、皮下組織が薄い人はSMASを通りこしてしまい効果を得られないということは無いのでしょうか?」
といった少し難しい質問をしたとしましょう。
そのような時に、面倒そうな態度をとったり、自信のある態度だけで押し切ろうとする、「なんでそう思ったんですか?」と逆質問で圧をかけてはぐらかす先生もいます。
仕事に向き合ってきたのであれば、同じような疑問を持ちそれに対する結論を持っている、または答えがなくても疑問を解決することにフォーカスしていることが分かる返答をします。
はぐらかす姿勢は、患者を第一には考えていない気持ちのあらわれなのではないかと思います。
施術の満足度が高かった医者の特徴
続いて、満足できた先生の特徴を説明していきたいと思います。
失敗する先生の特徴を見て、怖いと感じた人もいるかもしれませんが大丈夫です。
比率で言えば、よい先生の方が多いです。
丁寧
若い先生、ベテランの先生にかかわらず、施術のうまい先生は施術が丁寧です。
下書きも入念で、よく確認してからおこなっていると感じます。
話がずれますが、僕は印刷工と美容師という仕事をしていたことがあるんですね。
どちらも、綺麗に形を作る仕事です。
具体的に、印刷の仕事であれば、機械の整備を入念におこない、綺麗な版ができているかしっかり確認し、印刷物の検品もしっかりおこなうことが大事です。
美容師であれば、確認をこまめにして、できればお客さんに携帯をいじらないでもらって、首の角度をかえないでもらうなど。
すると、トラブルが起きず精度の高い仕事ができるので、結果として丁寧なのに早くて上手な仕事となるわけです。
それで、人に教えていて気付いたのですが、上達する人ははじめから丁寧なんですよね。
しっかり確認するので、得る情報量も多く、理解ができて上達していく。
いつまでも上手くならない人もいて、そういう人は雑ですし考えようとしません。
美的センスよりも何よりも、
綺麗さを追求する仕事は、しっかりと確認しながらおこなう入念さが、まず大事なのではないかと思います。
患者がよい結果になることを最優先に考えている
よい先生は、患者が満足できることを最優先に考えます。
提案をすることはあっても押し売りはしませんし、こちらが希望していても必要ないと判断した施術は断ります。
そして、その日に決断をせまったりしません。
質問をした時も、その疑問に対して答えを持ち合わせていたり、強引に納得させようとするのではなく、疑問を解決することに集中している様子が見てとれます。
美容に対する考えを強く持っている
その道に向き合ってきた人は、疑問とその回答を多く持ち、自身の理論を構築しています。
考えがあるため、不要と思った施術は断ってきますし、質問をした時に興味深そうな表情をしたり、聞いてもいないことまで説明しはじめる方もいます。
どことなく、オタクっぽい部分を感じます。
そのような先生が、あなたにはこっちの方がいいんじゃないかとすすめてきた施術は、だいたい満足度が高いです。
まとめ
失敗しやすい先生は以下のような特徴が見られます。
フィードバックをしていない
事実を受け入れない
自身の利益を第一に考えている
カタログ的な説明しかできない
質問をはぐらかす
反対に、満足度の高い先生は以下の特徴が見られます。
患者がよい結果になることを最優先に考えている
美容に対する考えを強く持っている
カウンセリングだけで分かるものもありますが、施術を受けなければ分からないものもあります。
ですので、難易度が高い施術を受ける時は、一度取り返しのつく施術をうけ、その先生の施術の様子を見てから判断するのも手なのではないかと思います。
ほかにも、美容医療は施術の種類が多く、それぞれ専門性が求められるものでもあります。
ホームページやSNSに症例を載せている先生も多いので、しっかり事前調査をし、その施術に自信を持っている先生に任せるのも忘れてはいけないことだと思います。
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。